今後30年以内に40%起こると言われている南海地震に備えて、ひとり暮らし高齢者の見守りをしている高齢者家庭相談員の皆さんが、淡路市にある北淡震災記念公園の研修に行ってきました。
研修ではまず、平成7年1月17日の阪神淡路大震災を経験された語りべさんによるお話をうかがいました。
北淡町では38人が圧死、1人が火災で亡くなりましたが、約300人を生き埋め状態から助け出すことができたそうです。
この救出は『人と人とのつながりがあったからできたんだ!と強く感じた。』と話されました。
そして、『今の時代は、めんどくさいこと・煩わしいことを避ける傾向があり、人と人との結びつきが薄れてきている。ひとり暮らし高齢者を見守る高齢者家庭相談員の皆さんはめんどくさいことをどんどんしてください。そのためにはご近所のプライバシーを知っておくことも必要です』と熱く語ってくれました。
続いて、施設内見学。
地震で現れた野島断層(国指定天然記念物)やメモリアルハウス、神戸の壁を見学しました。
平坦だった道路に段差ができるのが実物を見ても信じられないくらいのものでした。
最後に阪神淡路大震災の時の震度7を約40秒間体験。多少の心構えはあったものの、それは恐ろしい揺れでした。
『こんな大きな揺れがきたら椅子から転げ落ちるよ~』と相談員の皆さんも恐怖を感じていました。
地域コミュニティの一役を担う高齢者家庭相談員の皆さんは、もしもの時には担当するひとり暮らし高齢者の安否を確認する立場にありますが、このような研修を通してその心構えや意識を高めていっています。